定期借地権付き戸建て中古住宅

定期借地権付き戸建て中古住宅

郊外の分譲地の地価の下落が話題になっています。
バス便の通う分譲地では、売りにくい状況が続いています。

千葉県の場合、車で工場へ通勤する方が一定以上の人数が
いるので、需要がまったく無くなる訳ではないと思います。

都心部へ通勤する、共稼ぎのホワイトカラー世代が
都内のマンションを買い、
郊外の戸建て中古住宅に興味をしめしていないと言えます。

子供が1人であれば、マンション暮らしは、理にかなっています。
2人以上いる場合は、戸建て住宅を選ばれる方も多くなります。

地価の値下がりリスクが低い物件として、定期借地権付き中古住宅があります。

所在 南4丁目 中央5丁目 中央9丁目 南1丁目
引渡 平成13年6月 平成13年6月 平成17年1月 平成15年8月
土地面積 204.62 228.15 222.99 308.00
保証金 3,300,000 4,500,000 3,500,000 5,300,000
地代 27,500 37,300 29,000 45,533
地代倍率 120.00 120.64 120.69 116.40
土地価格 21,280,480 23,043,150 18,798,057 27,350,000
保証金% 15.51% 19.53% 18.62% 19.38%
保証金15% 22,000,000 30,000,000 23,333,333 35,333,333
差額 -719,520 -6,956,850 -4,535,276 -7,983,333
表は、千葉県千葉市緑区のおゆみ野地域の定期借地権です。
売却に出された案件は、URの買取価格が掲載されていました。

保証金が、分譲当時の土地の評価の15%相当と推測しています。
その金額と、10年以上経った、現在の買取価格との比較です。

所有権で買っていた場合、南1丁目の物件では800万円近く下がったことになります。

地代・保証金は、
割高に感じてしまいますが、当初から変わらずなので、
支払額に変更はありません。

新たに戸建て中古住宅として、購入される方は
所有権と定期借地権を選ぶことが出来ます。

この表からは、建物の価格は外してあります。
更地での分譲ではないので、土地の使い方は
最初に建てた人の利用方法を受け継ぐことになります。

保証金・地代を払い続けて、住む限りは値下がりのリスクは
URが負担することになり、新たな購入者は
安い価格で、所有権を選ぶことが出来ます。

次の購入者が、定期借地権を選びたい場合は、
地代・保証金の割高感があるので、
建物金額で調整される可能性があります。

住み続ければ、問題は少ないのですが、
売却する時には、リスクは低くなりますが、0ではありません。

所在 南3丁目 中央7丁目
引渡 平成14年2月 平成17年1月
土地面積 244.38 204.98
保証金 3,300,000 1,600,000
地代 27,600 30,300
地代倍率 119.57 52.81
土地価格 24,193,620 17,395,161
保証金% 13.64% 9.20%
保証金15%(10%) 22,000,000 16,000,000
差額 2,193,620 1,395,161
同じ おゆみ野ですが、
分譲当時より、買取価格が高くなった場所もあります。

その場合は、値上がりのプレミアム部分を直接受けることは出来ませんが
保証金・地代が、他の物件と比べて割安感があるので、
その分、総額を高くすることが可能です。
表の2件の定期借地権は、建物金額が高く売れた物件です。
定期借地権付戸建て中古住宅
定期借地権付戸建て中古住宅 定期借地権付住宅は、供給サイドのから見た、 魅力が乏しくなったのか、新規の供給は少なくなっています。 1999年から2001年が供給のピークです。 1993・4年の初期にも、埼玉県を中心に供給されています。 一